ここ10年ほどブームとなっている発酵食品。近ごろ注目を集めているのが発酵ショウガです。そもそもショウガはからだを温めるなどからだに良い様々な効果が知られていますがショウガが発酵するとその効果がさらにパワーアップするのです。
- 2020年9月15日 日本テレビ[バゲット]
- 石原 新菜先生 イシハラクニック副院長
ショウガの効果
血流促進・殺菌作用などショウガは古くから、からだを温めたりお腹の調子を整えるなどからだに良い食品として知られています。
発酵させると
乳酸菌が増えることで胃腸の活性化・免疫力向上。
保存性も向上します。
ショウガが発酵すると何が起きる?
ショウガを発酵させると乳酸菌が増えます。乳酸菌は腸内の消化吸収を促進してくれるので血流を促進するなどの効果があるショウガのジンゲロールの成分も高めてくれます。
さらに
乳酸菌によって腸内細菌のバランスが整う事で免疫力が向上する効果も期待できます。
生のおろしショウガは日持ちしないが発酵させることによって冷蔵庫で半年ほど保存でき使い勝手もよくなるのでいろんな使い方ができます。
発酵ショウガの作り方
材料
ショウガ
おろし金
ガラスの瓶 フタをしっかり回して閉めるタイプがオススメ
作り方
①ガラス瓶は煮沸消毒して自然乾燥しておきます。
②ショウガは皮を洗ってから水気を取ります。
③皮ごとおろし金ですりおろします。
④ガラス瓶に汁ごと入れてフタをします。
⑤冷蔵庫に2週間入れるだけ。
大事なポイント
瓶に対してショウガが少ないと空気に触れて酸化しやすくなるのでなるべく瓶いっぱいに入れてください。
密閉しておくと雑菌が不活性化して乳酸菌が優位に働くようになるので2週間は決してフタを開けないでください。
一度 発酵させれば冷蔵庫で半年ほどもちます。
発酵ショウガはつぎ足さずに一度つくった分は使いきってください。
発酵ショウガは発酵しても独特なニオイがしないので通常のおろしショウガと同じように使うことができます。
おろしたてのショウガより味や香りの刺激がマイルドになるのでいろんなものに合わせやすくなります。
発酵ショウガの摂取の目安は?
代謝が上がる分、脈が速くなるので1日20gぐらいが適量です。
疲労回復効果アップが期待できる?
発酵ショウガ+甘酒で疲労回復効果がアップが期待でできます。甘酒にはブドウ糖・ビタミンB群・必須アミノ酸などの栄養素が含まれ江戸時代から食欲不振の時などに飲まれてきた別名❝飲む点滴❞。
発酵ショウガと合わせると甘酒のビタミンB群には疲労回復効果があるので発酵ショウガを加えると乳酸菌やジンゲロールの効果で胃腸が活性化して甘酒のビタミンB群の吸収が高まるので疲労回復効果がより高まることが期待できます。
作り方
甘酒 1杯+発酵ショウガ小さじ1
血圧と血糖値のダウンが期待できる?
発酵ショウガ+ココアで血圧&血糖値のダウンが期待できます。ココアに含まれるカカオポリフェノールは血圧を下げて食後の血糖値の上昇も抑える効果があります。
さらに発酵ショウガの食物繊維にも血糖値の急上昇を抑える効果があります。食後の血糖値の急上昇は体脂肪をため込む原因となるのでカカオポリフェノールと食物繊維を同時にとることで体脂肪の蓄積を防ぐ効果も期待できます。
ショウガの香り成分のシネオールにリラックス効果もあるので食後の休憩タイムにおすすめです。
ショウガが発酵されていてマイルドになっているのとココアに包まれることでショウガのきつさが抑えられ飲みやすくなります。
作り方
ココア1杯+発酵ショウガ小さじ1弱
免疫力アップが期待できる?
発酵ショウガ+みそで免疫力アップ・代謝アップの効果を発揮します。みそも麹菌による発酵食品なので同じ発酵食品の発酵ショウガよとても相性が良いです。
豚汁やサバの味噌煮などに合います。