【マスク】が引き起こす【肌トラブル】対策

日常的につけるようになったマスク。そのマスクによって今 増えているのが肌トラブル。3月4月ころからはマスクが原因で肌荒れに悩む方が増え暑くなった7月からはマスクが原因でニキビに悩む方が増えています。マスクの使い方に気をつけて肌トラブルを防ぐことを小林先生から伝授。

  • 2020年8月26日 日本テレビ [バゲット]
  • 小林 智子先生 皮膚科専門医




マスクによる肌トラブルの主な原因

1マスクと肌の摩擦
2マスク内の衛生環境の悪化
3マスクを外した後の急激な肌の乾燥








マスクと肌の摩擦

マスクしながら口を動かすと摩擦がおき肌のバリア機能を破壊して肌荒れやかぶれの原因になります。







マスク内の衛生環境の悪化

マスクの中の空間は外からのウイルスの侵入が困難で衛生的な環境が保たれてると思われがちですがマスク内は温度と湿度が高く細菌にとって居心地の良い環境であり口の中の雑菌がマスクの中で繁殖します。すると肌をダメージから守る機能が弱まり肌荒れやニキビの原因菌が増殖していまいます。






マスクを外した後の急激な乾燥

マスクを着用している間は吐いた息がマスクの中に充満することで湿度が高まり一時的に肌の水分量が高まります。しかしマスクを外すと一気に水分が蒸発してしまうため肌が乾燥していまいます。入浴後に肌の水分が蒸発するのと同じです。この急激な乾燥が肌荒れやニキビの原因になります。








マスクによる摩擦対策は?

使い捨ての不織布マスクは使用すると生地と肌の摩擦で繊維が毛羽立ってきます。長い間、同じマスクを使い続けると毛羽立った繊維が肌を傷つけて肌あれの原因になります。肌を傷つけないためにも可能であれば毎日、新しいマスクに交換した方が良いです。不織布マスクと肌の摩擦を防ぐにはマスクを同じ形に折りたたんだガーゼをマスクの内側に挟むと摩擦を軽減できます。不織布マスク以外のマスクの摩擦対策にも有効です。








マスク内の衛生環境を悪化させない対策は?

マスクの着用中は汗をかくことも多いと思います。汗をかいた時はをこまめに汗を拭くのが良いです。汗をそのままにしておくと不衛生になりニキビの原因菌が繁殖しやすくなります。汗を拭いてマスク内の衛生環境を保つ事でニキビの原因菌を抑える事ができます。外出先で口元を水洗いするだけでもマスク内の衛生環境が改善されます。









マスクによる肌の乾燥対策

マスクを外したらできるだけ速やかに保湿スプレーなどを使って保湿する事で肌荒れ防止に繋がります。可能であれば2~3時間おきに保湿するのが望ましいです。また人との接触や感染の恐れがない時はできるだけマスクを外しておくのが良いです。








バリア機能が低下した敏感肌の洗顔方法は?

マスクの着用で一時的にバリア機能が低下した敏感肌にはいつもより優しくスキンケアする事が大事です。敏感肌の場合、洗顔にはアルカリ性の石けんよりは肌と同じ弱酸性の洗顔料がおすすめです。洗顔料はしっかり泡立てて優しく洗い上げます。汚れをしっかり落とそうとゴシゴシ洗うと肌に負担をかけ必要な皮脂まで落としてしまいますのであまり時間をかけずにさっと洗った方が良いです。洗顔後のスキンケアはたくさんつけても肌への浸透は高まるワケではありません。スキンケアのやりすぎは肌のバリア機能を乱す場合があります。肌のトラブルがある時はスキンケア用品はシンプルにして多くても2~3品にとどめるのが良いです。





マスク生活が少しでも快適に過ごせるように肌トラブルにも気をつけたいですね。

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